筋トレする時間を意識していますか?
忙しくてなかなか筋トレする時間がない方も多いでしょう。せっかく貴重な時間を捻出してトレーニングするのですから、効果的に行いたいですよね。
では筋トレはどれくらいの時間がベストなのか。長くやればやるほど筋肉が増えるなら、根性でなんとかなるかも知れませんが、人間の身体はそんなに単純ではありません。
長時間やれば、筋トレ頑張った~!という達成感はあるかも知れませんが、バルクアップするという目的とは逆に、筋肉量を減らす悪循環になるリスクがあるのです。
この記事を読めば、筋トレ時間の目安や、栄養補給の注意点を知ることができます。
こんなに筋トレしてるのに、思うように筋肉が増えない!という状況なら、いま1度振り返って見直してみよう。
- 筋トレ時間の目安を知りたい
- 筋トレしているのに筋肉量が減る原因を知りたい
筋トレ時間の目安はどれくらい?
筋トレする時間の目安は基本的に60分以内。長くても90分以内が理想です。バルクアップが目的の増量期なら、特に意識しましょう。
同じ60分でも、適切なインターバルやセット法を使った効率的でボリュームのある筋トレと、スマホ見ながらのダラダラトレでは、同じ時間でもトレーニングの質がまったく違います。
バルクアップの効果を最大限に高めたいなら、集中して、密度の高い筋トレを短時間で行うのがベストです。
ジムの場合は、その時々によって混雑の状況が違いますよね。
ラックやマシンを待っている時間が勿体ないだけでなく、その間に筋トレ効果の高い時間を消費し、タイムリミットが近づいてしまいます。仕方ないですから、柔軟に考えて、その時に出来ることをやりましょう。
自宅なら待ち時間が無いのでそのような心配はありませんが、誰も見てないから逆にダレてしまったり、テレビに気を取られてしまうような人もいるでしょう。
自宅トレとジムトレは一長一短ですが、どちらにせよ短期集中がポイントです。
なぜ筋トレ時間が大事なのか?その理由を見ていきましょう!
集中力が落ちる
人それぞれではありますが、集中できる時間は限られています。長時間筋トレを続けていると、どうしても集中力が散漫になってしまうもの。
おしゃべりしたり、スマホ眺めたり、身体は動かしていても他の事を考えてたり…ジムでも良く見かける光景です。
筋トレの効果を上げたいなら、トレーニングしている時は、その対象筋にのみ意識を集中させましょう!
筋トレメニュー通りに消化できなくても良いのです。目安ですから。筋肉に十分な刺激を与えられるかが重要です。
つまり筋トレの質かぁ!確かに集中できない日や筋トレメニューこなせない日はあるよなー
そんな日は切り上げて帰る。それくらい集中力は大事だと思う。せっかくトレーニングするなら、最大限の効果が欲しいよね。
長時間の筋トレはコルチゾールが分泌される
筋トレは、筋肉を破壊する行為です。身体にとっては脅威であり、ストレス反応が出るということをまず押さえておきましょう。
例え短時間でも、ストレスホルモンのコルチゾールが分泌されます。時間を追ってコルチゾールレベルが高くなると、筋分解(カタボリック)が促進されます。
コルチゾールは、副腎皮質から分泌されるホルモンの一つです。ストレスを受けた時に分泌が増えることから「ストレスホルモン」とも呼ばれています。
引用元: コルチゾール | ヤクルト中央研究所
つまり、筋肉を分解しながらトレーニングしている状態なのです。筋肉を付けたくて一生懸命やっているのに、自ら筋肉を分解してるって矛盾してますよね。
ですから、筋分解(カタボリック)より筋合成(アナボリック)が上回るようにする必要があるのです。
筋合成(アナボリック)を高めるためには、筋トレ時間だけでなく、筋トレ前、中、後の栄養補給を意識する必要があります。
ストレスを感じたり、栄養補給が長時間できない時に、「カタボルわぁ~」なんて言ったりします。(トレーニーあるある)
栄養補給をないがしろにしない
筋トレ後の栄養補給は昔から言われていることですが、筋トレで使われるエネルギー源を、筋トレ前に摂取するのがとっても大事です。
何も食べていない空腹状態。言わばガス欠の時に動け!って言われても、チカラが出ませんよね。無理やり動かしたところで、じゃあ何をエネルギー源にするかというと、筋肉が犠牲になってしまいます。
例えですが、「胸トレ中にエネルギーが不足→背中の筋肉からアミノ酸を取り出す」といった具合です。筋肉を分解してアミノ酸を取り出すって、知らないと驚きますよね。
栄養補給は超重要なのだな。
事前にタンパク質を入れて、血中アミノ酸濃度を高めておき、炭水化物(糖質)も摂取する。これがとっても重要です。
食事から取れればベストですが、決まってトレーニング1~2時間前に摂るなど、なかなか難しいですよね。
また、特に外食では必要以上に炭水化物(糖質)や脂質が含まれていて、理想的なPFCバランスを保つことが難しいです。
ですから現実的には、プロテインパウダーやサプリメント類をうまく活用することが王道となっています。
参考までに自分の場合は、このように栄養補給しているよ!
- 筋トレ前2時間前
通常の食事。時間が迫っている場合は、おにぎりやバナナ等の固形物で軽食。
- 筋トレ1時間前
プロテイン50gと、ブラックコーヒー(カフェイン目的)
- 筋トレ中
EAA25g、クレアチン3g、マルトデキストリン[糖質]30~60g(増量減量時で調整)
- 筋トレ直後
グルタミン10g。
- 筋トレ15分後
プロテイン25gと、マルトデキストリン[糖質]0~30g
- 筋トレ1~1.5時間後
食事、マルチビタミン&ミネラル、フィッシュオイルを摂取。
増量期こそ筋トレ時間は短くしよう
実際にやってみると良く分かりますが、炭水化物(糖質)をしっかり食べた後のトレーニングはチカラが出ます。
特に増量期は栄養が満たされていて、減量期と比べパワーが出ます。気持ちは良く分かりますが、楽しくなって気付けばジムに何時間もいる…なんてことは避けるべきです。
上記の通り、コルチゾールレベルが高まり筋分解(カタボリック)が優位になるため、効果的な筋トレとは言えません。
体重だけで判断して、一喜一憂しない
スポーツ等で、「いつまでに何キロに落とさなければならない」というダイエットを除き、ボディメイクにおいて体重はひとつの目安に過ぎない。見た目がすべてだと私は思います。
同じ身長、同じ体重だって筋肉量、脂肪量の内訳が違えばまるで別人に見えます。体重が減ることに喜びを感じるのも、達成感のひとつではありますが、大事なのはその内訳。
2キロ体重が減った。
- 筋肉が1.5キロ減、脂肪が0.5キロ減
- 筋肉が0.5キロ減、脂肪が1.5キロ減
どちらのダイエットが成功なのかは一目瞭然ですよね。
減量期はアンダーカロリーなので、なかなか筋肉の減少は避けられませんが、食事と筋トレ時間をコントロールして筋分解(カタボリック)を最小限に食い止めることが、ボディメイクを成功させるポイントです。
筋トレ注意点のまとめ
- 筋トレでコルチゾールというストレスホルモンが分泌されることを知る。
- 筋トレ時間は基本60分以内で行う。増量期こそ短く。
- トレーニング中は集中して、対象筋と向き合う。
- 筋トレメニューを愚直にこなすより、オールアウトを目指す。
- 筋トレ前中後の栄養補給を行い、筋分解(カタボリック)優位にならないようにする。
筋分解(カタボリック)優位で筋肉量が減ると基礎代謝が落ちる。そうすると扱える重量・ボリュームも下がる。結果、痩せづらくなり、減量がはかどらない。
この負のループにハマらないように注意して、自分に最適な筋トレスタイルを模索しましょう!