筋トレのデメリットって、どんなことを想像しますか?お金がかかる、時間がかかる、筋肉痛がある、服のサイズが合わなくなる・・など、ボディメイクをしていない人でも、結構思いつくかと思います。
実際にトレーニングを始めてみると、他にもいろいろと気づきがあるんです。ただ、デメリットと言いつつも、考えようではメリットと感じることも。この記事を読むと、まだあなたが知らないデメリットがあるかもしれませんよ!
- 筋トレを始める前に具体的なデメリットを知りたい
- 筋トレ初心者で、デメリットを体感していない
ボディメイクをやっていて思ったこと、聞いたことをお伝えするよ。
モテボディになるには、デメリットも知っておかないとな。
肉体的なデメリット
服のサイズが合わなくなる
筋トレで体型が変わってくると、どうしても服のサイズが合わなくなってきます。単純に“服のサイズを変えれば解決というパターンが少ない”のが、厄介なんですよ。
・上着やシャツの場合
肩に合わせてサイズアップすると、お腹まわりの生地が余り、ダボついてカッコ悪い。
お腹に合わせてサイズダウンすると、肩まわりがピチピチではちきれそう。肩がこる。
・スラックスやパンツの場合
太ももに合わせてサイズアップすると、ウエストがゆるゆるでカッコ悪い。
ウエスト合わせてサイズダウンすると、太ももがパンパンで歩きづらい。足が組めない。
こんな事が普通におこります(笑)オーダーメイドにすれば解決ですが、高くて誰でも買えるもんじゃありませんよね。お気に入りの服が着れなくなっちゃうことや、買い替えの出費がかかることがデメリットです。
スーツがパツパツで横シワが・・つり革が掴みにくくなったし。
成長期かよ(笑)
血圧が上がる
“筋トレ=血圧が上がる”ではありません。むしろ血流が良くなり食事も気を付けるので、血圧は下がる人が多いです。血圧が上がるのは筋トレ中です。
特に高負荷のウエイトトレーニングでは、息を止めて踏ん張るときに血圧が急上昇します。高血圧の人は、めまいやクラクラするような感覚を感じるまで、やり過ぎないようにしましょう。
可動域が狭くなる
筋量が増えてくると、筋肉が邪魔をして関節の可動域が狭くなる場合があります。
筋肉の部位や骨格により個人差がありますが、スポーツ・競技によっては動作がしづらいとか、フォームを見直さなければならない場合もあるデメリットです。
常に身体のどこかが筋肉痛
筋トレを継続してると、どこかしら筋肉痛というという状態がトレーニーの常です。
デスクワークならば良いですが、歩き回る営業マンや肉体労働の人は、トレーニング強度を調整しないとキツいですね。
特に脚トレ後の強烈な筋肉痛は、なかなかシビれます(笑)筋肉痛がイヤになって、ボディメイクが続かないなんて人も多いですね。
筋肉痛が好きという訳じゃないけど、全く来ないときは何だか寂しいんだよなぁ。
そ、そうなの。でも「筋肉痛がこない=トレーニングの効果がない」というわけじゃないもんね。
薄毛になる
筋トレすると薄毛になりハゲやすいと言われるのは、トレーニングによってテストステロンという男性ホルモンの分泌が促進されるためです。
これにより DHT(ジヒドロテストステロン)も増えてハゲるという声があり、薄毛を気にしている人にとっては大きなデメリットに感じるでしょう。
しかし“筋トレが直接原因である”という根拠はないですし、実際にボディビルダー、フィジーカー、ガチトレーニーの多くは薄毛なのかというとそんな事はなく、テストステロンはバルクアップに重要です。
テストステロン(testosterone)は、アンドロゲンに属するステロイドホルモンで、男性ホルモンの一種。テストステロン自体には禿げを起こす作用はなく、DHTに代謝されることで初めて薄毛、性欲減退を促す作用が出る。
引用元: テストステロン – Wikipedia
ですから、薄毛になるのが怖くて筋トレをやめるという選択はして欲しくありません。筋肉だけでなく髪の毛にもタンパク質が重要なので、積極的に摂取するようにしましょう。
汗をかきやすくなる
筋トレすると血流が良くなるので体温が上がります。習慣的に続けると、平熱も上がることが多いです。
体温が上がると免疫力も高まるので、身体にとって良いことですが、特に女性は化粧崩れも気にするので、汗をかきやすくなるということは、デメリットにもなります。
身長が伸びない
“筋肉が骨の成長を阻害することで、身長が伸びない”という声がありますが、医学的な根拠はなく、グレーです。
成長期の子ともはまだ身体が出来上がっていないので、身長がどうこう以前に、筋トレのやり過ぎは控えたほうが良いですね。
俺は成長期に筋トレしなかったのに、なんで背が低いのさ!
ホルモンバランスが乱れる
筋トレでテストステロンの分泌が促されるのは良いことですが、体が疲れ切っているのに気合いでトレーニングを続けるのはNG。
集中できず、高いパフォーマンスが出せません。筋トレやり過ぎた場合、ホルモンバランスの乱れに繋がるので、身体の声をしっかり聴いて、自分に合う最適な頻度を見つけましょう。
筋トレ後は風邪をひきやすくなる
継続的に運動習慣がある人は、血のめぐりが良くて免疫力が高いのですが、筋トレの後、一定期間は免疫が下がってしまうデメリットがあります。
この原因は、高強度のトレーニングにより、ストレスホルモンであるコルチゾールが増加して免疫力が下がるため。さらに、普段は抑えられている身体に潜むウイルスが活発化するということで風邪をひきやすくなると言われています。
何とも切ないデメリットですが、仕方ありません。しっかり栄養補給、睡眠をとって、体調を崩さないようにしましょう。トレーニング出来なくなっては本末転倒ですからね。
ちなみにアミノ酸の一種で、免疫力回復の手助けになるグルタミンが有効なので、摂取していない方は検討してみてください。
コルチゾールこえぇ…
グルタミンを摂取するなら、特に朝や筋トレ直後がおすすめだよ。
疲労がある
しっかりとした栄養補給と良質な睡眠をとっても、筋トレ後にはどうしても疲労感が残ってしまいます。
人体には適応する力があるので徐々に慣れてきますが、筋トレ始めたばかりの初心者のうちは、驚くほどの疲労、倦怠感に襲われるでしょう。
でもそれだけ追い込めた証拠ですから、一概にデメリットとは言えません。身体の声をしっかり聴きながら、トレーニングを継続しましょう。
オナラが臭くなる
筋トレに原因があるワケではありません。トレーニングを始めると、多くのトレーニーが最速でバルクアップを目指そうとするため、タンパク質量を意識的に増やしていこうという状態になります。
肉食に偏りがちであることや、プロテインなどのサプリメントを摂取するようになると、オナラが臭くなります。効率的な栄養補給のためなのに、何とも困っちゃうデメリット。消化・吸収を助ける野菜などもしっかり食べましょうね。
なお、一般的なホエイプロテインはWPC(ホエイプロテイン コンセントレート)となります。割高になってしまいますが、WPI(ホエイプロテイン アイソレート)なら緩和する可能性があります。
プロテインを飲むときは、プロテインシェイカーで泡立ててすぐに飲まず、時間を置いて空気を抜きましょう。空気を飲むとオナラが出やすくなりますので・・。
よそ様に2次被害を与えないようにしましょうね(笑)
エチケット大事!
精神的なデメリット
筋肉に変化が出るまでに時間がかかる
筋トレは1日だけハードにやったからといって、すぐに効果が体感できません。変化が出るまでには結構時間がかかります。
自分で気付くのに2~3か月、他人が気付くのに3~6か月位かかるのが普通なので、効果が体感できずに筋トレを辞めてしまいやすいのはこの頃です。
誰だってすぐに成果が出ればうれしいですが、そう簡単ではありません。それが面白さでもありデメリットでもあります。
ここで頑張れるかが、分かれ目ね!
食事の時間に気をつかう
タンパク質は3~4時間に1度摂取するのがベストと言われています。何故かと言うと、長時間タンパク質を摂取出来ないと、筋肉を分解するカタボリック状態になってしまうのです。
トレーニーは、常にカタボル状態にならないよう意識を向けるので、長時間栄養補給ができないと、肉体的な問題以前に、精神的にストレスを感じてしまうデメリットがあります。
ストレスを感じると、筋肉の大敵である筋分解を促進しちゃう“コルチゾール”というストレスホルモンが分泌されます。コルチゾールのレベルが上がると、ストレスに対応するために筋肉を分解されやすくなるのです。
筋トレは筋肉を破壊する行為なので、長時間やっているとコルチゾールが優位に立つため、トレーニング中は低血糖にならないよう、カーボドリンク(糖質)の補給が大事になります。
筋トレできないと不安になる
今日はジムに行けなくなった・・学校、仕事、家庭、体調不良。意志とは裏腹に、筋トレ出来ない日は誰にもあるものですよね。
ボディメイクを習慣化しているトレーニーは、筋肉痛などのコンディションや、超回復時間を目安にトレーニングサイクルを計画しているので、前回からの経過日数を気にします。
間隔が空きすぎて、筋肉が小さくなったり、しぼんでしまうことが何より嫌なんですよね。実際問題、急に筋量が減る事はないのですが、真面目に取り組めば取り組むほど、筋トレサイクルの乱れは精神衛生的に良くないというデメリットです。
頭で分かっていても、めっちゃ不安になりますね・・
生活習慣のデメリット
時間を取られる
ジムに通う場合、トレーニングが1時間前後としても、それ以外に移動時間や着替え、シャワーなど色々ありますよね。何だかんだ、思った以上にかかります。女性の場合は髪が長かったり、化粧もあるためもっと大変。
これが週に何回となると、積み重ねる時間は軽視できません。時間術といっては大げさかもしれませんが、負担なく筋トレを続けるためには、無駄なすきま時間は省くことが大事です。
“カタボリック状態にならないためにも、サクッとやってサクッと帰る”が理想です。
時間は有限だからな。タイムイズマネーだ!
金銭面のデメリット
コストがかかる
自宅で自重トレなら完全無料ですが、バリエーションが少ないですし、やはりどこかでトレーニング強度の頭打ちも来ます。
ダンベルなど購入すればかなりトレーニング種目の幅は広がりますが、その分、初期費用がかかります。
ジムへ行く場合は、一般的に月額費用がかかりますね。また、トレーニングウェアやシューズ、ブレンダーボトルなどが必要です。
ここからは、どこまで揃えるか目的次第ですが、ギアを使う場合は、パワーベルト、リストストラップ、リストラップ、パワーグリップ、エルボースリーブなどの費用がかかります。
あとは、栄養補給。プロテイン、bcaa、eaa、カーボ(糖質)などのサプリメント費用です。
何だかんだ、揃え始めるとそれなりの金額になってしまうのがデメリットです。必要なものから揃え、線引きするのも大事ですね。
対人的なデメリット
視線が集まる
筋トレで体型が変わってくると、男性は明らかに逆三角形に、女性はしなやかなボディラインになってくるため、街中で視線が集まるようになります。
これを嬉しく思うか、デメリットと感じるかはあなた次第ですが、トレーニングをしていることを知らない人に注目されるということは、バッチリ筋トレの成果が出ているという証でもあります。
偏見がある
日本のフィットネス文化はまだまだ浸透していないので、残念ながら筋トレに対して偏見の目もあるのが事実です。
気持ち悪いとか、ナルシストとか。1つのスポーツとして、もっとフィットネスに対する理解が広まればいいなと思います。
プロテイン飲んでいるだけで驚かれたり、筋トレして何目指してるの?なんて、うんざりするくらいテンプレ的な質問をされます。
仕事の時は、そーっとシャカシャカしてる。
何目指してるの?は、トレーニーあるあるなんだな。
筋トレデメリットのまとめ
嫌すぎるデメリットはありましたか?
デメリットと言いつつも、考えようではメリットになり得ることもあります。ボディメイクを辞めずに続けられるコツは、単純に楽しむことと、自分の中で優位なメリットがあることだと思います。
まずは何事も行動。始めてみよう!という気持ちになれたら素敵ですね。
筋トレのメリットは、筋肉が付くことだけではありません。知らなかった!がきっとあります。色々なメリットが相乗効果で良い循環を作り上げてくれますよ。